不妊の原因の約半数は男性側にあることがわかっており、治療の早い段階で男性側の検査を行うことが、妊娠への近道です。
当院の精液検査は、単に「数がいるか」を見るだけではありません。
精子の「運動の質(まっすぐ進んでいるか)」や「形の正常さ(奇形率)」などを詳細に解析します。 簡易キットやブライダルチェック等で指摘を受けた方や、これから本格的に不妊治療をスタートされる方は、必ず一度専門的な検査を受けることをおすすめします。
当院では、WHOラボマニュアル(第6版)の基準に基づき、以下の項目を厳密に評価します。
この基準値は「12ヶ月以内にパートナーが妊娠した男性の下位5%」の数値であり、これを下回ると妊娠しにくい可能性があるという目安です。
ただし注意してほしいのが、この数値はあくまで目安です。これを下回ったからと言って自然妊娠ができないと決まったわけではありませんし、たとえ自然妊娠が難しかったとしても、人工授精や体外受精など、その他にも方法はいくつもあります。
また、精液所見は検査ごとのばらつきが大きく、禁欲期間や体調、ストレスなどによっても左右されます。一度結果が悪かったとしても、再検をしたら問題なかったということも少なくありません。
当院では、最もリラックスできる環境で採取していただくため、ご自宅での採取・持ち込みを基本としています。 運ぶ際には、精子は温度変化に敏感なので、人肌程度に保温してお持ちください。
検査結果は、体調やストレスによって日々大きく変動します。そのため、1回の結果だけで診断せず、必要に応じて再検査を行います。
もし基準値を下回っていた場合でも、様々な対策があります。
精子は熱や酸化ストレスに弱いため、以下の改善で数値が良くなることがあります。
精巣の血管がコブのように腫れる病気で、男性不妊の大きな原因の一つです。触診やエコーで診断し、手術によって精液所見が劇的に改善することがあります(必要に応じて、泌尿器科専門医をご紹介します)。
精子の数が極端に少ない場合でも、顕微授精(ICSI)であれば、たった1匹の元気な精子がいれば妊娠が可能です。
当院は高度生殖医療の専門施設ですので、重度の男性不妊であっても、最短ルートでの解決策をご提示できます。