子宮鏡検査

着床のベッド(子宮)の様子をチェックする。痛みへの配慮を尽くした子宮鏡検査

良好な受精卵を戻してもなかなか着床しない、あるいは化学流産を繰り返してしまう。

その原因の一つに、子宮内の環境(着床不全)が隠れていることがあります。

子宮鏡検査は、胃カメラよりも細いファイバースコープを子宮内に挿入し、内側から直接観察する検査です。

超音波検査では見つけにくい小さなポリープや慢性子宮内膜炎の兆候なども発見でき、不妊治療の成績向上に大きく貢献します。

当院では、極細のカメラ(軟性鏡)を使用し、痛みや負担の少ない検査を行っています。

子宮鏡検査でわかること

子宮内膜(赤ちゃんのベッド)に、着床を妨げる原因がないかを調べます。

  • 子宮内膜ポリープ:受精卵の着床を物理的に邪魔することがあります。
  • 粘膜下筋腫:子宮の内側に突出した筋腫を確認します。
  • 子宮内癒着:過去の手術や炎症により、子宮内がくっついていないかを見ます。
  • 慢性子宮内膜炎:内膜が赤く腫れていたり、白い点(マイクロポリープ)があったりする場合、慢性的な炎症が疑われます。

当院の子宮鏡検査の特徴

1. 痛みの少ない「軟性鏡」を使用

従来のような硬い金属製のカメラ(硬性鏡)ではなく、柔らかく曲がる極細の「軟性鏡(直径3mm程度)」を使用します。子宮の入り口を無理に広げる必要がないため、ほとんど痛みを感じることなく検査を受けていただけます。

2. モニターで一緒に確認

検査中は、ご自身もリアルタイムでモニターをご覧いただけます。

「ここがポリープです」「きれいな内膜ですね」など、医師の説明を聞きながらご自身の子宮内を確認できるため、納得して治療に進めます。

検査の流れ

子宮鏡検査は、月経終了直後〜排卵前(月経開始から7〜12日目頃)に行うのが最適です。胚移植の周期に合わせて行うことも可能です。

Step 項目 内容
Step 1 ご予約 月経が始まったらご予約ください。
※月経中や、排卵後は検査ができません。
Step 2 検査当日 内診台にて細いカメラを挿入します。検査自体は5〜10分程度で終了します。
麻酔は不要で、検査後はすぐにお帰りいただけます。
Step 3 結果説明 画像をお見せしながら結果をご説明します。
※ポリープ等が見つかった場合、後日手術をご案内することがあります。

費用について

不妊原因の精査として行う場合、保険適用となります。

  • 検査費用:「料金ページ」をご確認ください。
  • 3割負担の目安:約3,000円〜(初再診料などは含みません)

よくあるご質問(FAQ)

Q. 痛みはありますか?麻酔は使いますか?

A. 当院では直径3mm程度の非常に細いカメラを使用するため、麻酔なしでも痛みはほとんどありません。「いつ入ったのか分からなかった」とおっしゃる方も多いです。ただし、子宮の入り口が狭い方などは軽い痛み(生理痛程度)を感じることがあります。事前に内服や座薬の痛み止めを使うことも可能です。

Q. ポリープが見つかったらその場で取れますか?

A. 検査用のカメラでは切除できません。ポリープが見つかった場合は、改めて「子宮鏡下手術」の予定を組ませていただきます。(※手術が必要な大きさかどうかを慎重に判断します)

上條 慎太郎
ORINAS ART CLINIC 理事長・院長

着床のカギは「ふかふかのベッド」にあります。

どれだけ良い卵子や精子が育っても、それを受け入れる子宮の環境(ベッド)が整っていなければ、妊娠は成立しません。

子宮鏡検査は「痛そう」というイメージがあるかもしれませんが、実際に受けていただいた患者様からは「思ったより全然痛くなかった」「自分の子宮の中が見られて感動した」という声を多くいただきます。

特に、原因不明の不妊で悩まれている方や、良好胚を移植しても着床しない方には、ぜひ受けていただきたい検査です。胚移植の周期に合わせて行うことも可能なので、ご希望があればぜひお声掛けください。

小さなポリープ一つを見つけて治療するだけで、劇的に結果が変わることもあります。不安な点は何でもご相談ください。

ORINAS ART CLINIC 理事長・院長

上條 慎太郎